2013.03.01Q&A
胃潰瘍・胃癌を心配する方からの質問:ピロリ菌と黒酢の関係は?
お客様から、こんなお声を頂きました。
「ピロリ菌は胃に生息しているので、酸を好むのではないか?黒酢(坂元のくろず)を造る壷(つぼ)の中に住みついたりはしないのか?
また黒酢(坂元のくろず)を飲んだら、ピロリにとって更に好条件になり、胃潰瘍や胃癌などのピロリ菌によって進行する症状や病状が、ますます悪化してしまうのではないか?」
・・・うーん、鋭い!とても良い質問ですね。
それでは回答していきましょう。
ピロリ菌の正式名称は、ヘリコバクター・ピロリ(Helicobacter pylori)といって、ヒトなどの胃に寄生するらせん型の細菌です。 ◎自然界における分布は明らかではありません。 ヒトの体の中で、特に胃に寄生する場合は、胃酸度が中性になっている粘液中を泳ぎ回り、内皮細胞表層とその隙間に住みついています。 胃潰瘍との関わりは下図のように、、、 ピロリ菌が大量に産生する「ウレアーゼ」によって生成されるアンモニアによる粘膜障害によるものです。 アンモニア ⇒ 胃粘膜障害、胃液pH上昇 ⇒ 胃炎 ⇒ 潰瘍や癌の発生 ⇒ 難治化&再発- ヒトの消化器官内で、胆汁は抗菌的に働き、糞便中には検出されません。
- 自然界では抵抗性が低く、pH3.0以下の環境では速やかに死滅します。水道水中でも短時間で死滅。牛乳中では数日間生存可能だが、感染の確証はありません。