2013.05.13Tips(ヒント)あれこれ
【見直される食の機能性】6大栄養素と非栄養素、それぞれのはたらき
栄養素とは
【栄養素】栄養のために摂取する物質を要素としていう語。蛋白質・脂肪・炭水化物の3要素のほかに、無機質、ビタミンなど。―広辞苑栄養素の定義を辞書等で調べると、ちょっと分かりにくい表現で書いてありますが、要するに「食べ物に含まれている、命を繋ぐために必要不可欠な成分」といったところでしょうか。 図で示すと・・・ 一般的に上図の黄色で囲んだ項目3成分(タンパク質、脂質、炭水化物)を「3大栄養素」、これに緑で囲んだ項目2成分(ビタミン、ミネラル)を足して「5大栄養素」、更にピンクで囲んだ項目1成分(食物繊維)を合わせて「6大栄養素」などと呼ばれています。
各栄養成分の役割を自動車の部品に例えると
上の各項目を自動車の部品になぞらえた絵を描くと、、、 こんな感じで、各成分のはたらき(役割り)を表現できます。イメージとしては分かりやすいのではないかと。 たんぱく質(青色)・・・クルマの構成成分(ボディ) 炭水化物(赤色)・・・ガソリン(燃料) 脂質・脂肪(ピンク色)・・・ガソリン(燃料)タンク ビタミン・ミネラル(緑色)・・・エンジンオイル等潤滑成分食の機能性
次に食品の持つ機能は上の3つ。- 栄養機能(1次機能)
- 嗜好(味覚)機能(2次機能)
- 生理機能(3次機能)
非栄養素:「ATPを産生できないもの」。つまり、非栄養素は体内でエネルギー代謝に関わる酵素に認識されず、異化という分解を受けないもの。 生命維持に必要なATPをつくれない物質を生命は必要としないので、生命は非栄養素に対して次のいずれかの処理をする。 ①消化管上皮細胞内で非栄養素を処理する酵素や輸送担体で認識して糞便に排泄。 あるいは②体内に吸収して異化せずに食べた時の化学形態を維持したまま体内で循環させてできるだけ速やかに排泄。 後者の非栄養素は、影も形もないどころか、形をほぼ完全に維持したまま私たちの体の中を巡り、そして体内の酵素などに認識されるのではなく、無作為にその非栄養素の化学構造と物性に合ったタンパク質のポケットなどに作用する。 ごく微量でも、酵素や受容体タンパク質のポケットに入り込んでその機能を変えたり、電子の授受を阻害または促進したりする。これを現代の食品化学や栄養学では「機能性」(正しくは3次機能)という。つまり、機能性食品の開発とは、非栄養素の深索である。私たちが口にする食べ物には、多種多様な栄養成分が含まれています。日常生活の中でこれらをバランス良く、毎日摂取することはなかなか困難です。 これは「必要な食物成分と、それらが満たされた状態」を、底辺から順に栄養素を摂取する優先順位を積み上げたピラミッド型に表した図です。https://www.mac.or.jp/mail/120401/02.shtml
- 先ずは生命を維持する為のエネルギー源を確保して、(レベル1)
- 次にビタミン・ミネラル等微量栄養素もきちんと摂取する(レベル2)
- 以上が満たされて初めて、「非栄養素」の持つ生理機能を発現させることが出来ます(レベル3)
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