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2018.01.16四方山のはなし

患者さまと呼ばないで

患者さま撲滅運動

一昨年、『コストを語らずにきた代償 “絶望”的状況を迎え,われわれはどう振る舞うべきか 國頭 英夫氏(日本赤十字社医療センター化学療法科部長)に聞く』というインタビュー記事が医学書院/週刊医学界新聞(第3165号 2016年03月07日)に掲載された。 http://www.igaku-shoin.co.jp/paperDetail.do?id=PA03165_01 自分が拙文 年3500万円の抗がん剤、患者負担は約3%で残りは公的負担というホラー。 というコラムを書いたきっかけは、このインタビューを読んだことだったが、本稿もまた氏の著書からインスパイアされた雑記だ。 歯に衣着せぬ物言いに興味を持ち、國頭英夫氏がペンネーム:里見清一として刊行された著書「偽善の医療」を読んでみると第1章から飛ばしている。 見出しは「患者さま撲滅運動」 いきなり我が意を得たり。 医師を中心とする医療従事者が病院やクリニック、または薬剤師が調剤主体の薬局に訪れた人のことを「患者」と呼ぶことは極々自然である。 自分も新卒で調剤専門の薬局に勤務していたが、挨拶は「おはようございます or  こんにちは」と「お大事になさいますように」で、「いらっしゃいませ」と「ありがとうございます」という一般的な二つの接客挨拶はほぼ禁句だった。 そりゃそうだ。まるで病気になって医者にかかった事を歓迎しているかのような印象を受けかねない。 そもそも患者はサービスの対象ではなく医療を施す対象であるので、医療機関たるものが患者を顧客扱いすること自体がナンセンスなのだ。

畏敬の念が込められない「様」は滑稽だ。

さらには「様」という語は相手に対する畏敬や感謝の念が込められなければいけないので、「お客」に付けるのは当然としても、「患者さま」などという日本語はあり得ない。 この本を読んで、「患者さま」を初めて耳にした頃から抱き続けてきた大きな違和感が完全に腹落ちした。 患者は患者。せいぜい患者さん。

not 患者 but お客様 at サント薬局

逆に相談薬局の人(薬剤師や登録販売者)、一部の微妙なコメディカル(というかコメディカルですら無いような人?)などが顧客の事を「患者」と呼ぶのも、自らを医者と勘違いしているようで少なからず違和感を覚える。 国家資格の有無はもちろん、公金なのか自費なのかという点が自分の中での線引の一つになっている気がする。 翻って自分の家業である漢方サント薬局は相談専門の薬局(=お店)なので、来る人のほとんどが「ウチのお客様」だ。「医者の患者」は来局しない。 小さい頃からくり返し耳に入ってきていた、両親やスタッフさん達の「いらっしゃいませ、ありがとうございます」を自分も毎日、心からの感謝を込めてウチのお客様に向けて言っている。

『偽善の医療』、空き時間にサラッと読めます。

第12章の「インフォームドコンセントハラスメント」も読み応えありました。 偽善の医療 (新潮新書) 目次: ※ちなみにテレビドラマ「白い巨塔」のアドバイザリーを務めたのも里見清一氏。

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追記

そしてこんな事もよく考えてます。   また2014年の投稿を発見。 同じことを繰り返して言うおじさんが嫌いだったのに、いつの間にか自分もなってる(笑

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