2018.12.04 インナーチャイルド(年齢退行)療法
「気持ちをわかって欲しかった」
これも、私がヒプノセラピー養成講座のアシスタントとして
生徒さんからセラピーを受けた時の話です。
やはりインナーチャイルド(年齢退行療法)のクライアント役での話です。
その時私は
「次女に反抗された時に感じる腹立たしさ」を題材にして年齢退行のセッションを受けました。
次女は24歳。
もう立派な大人、社会人です。
独身ですので、まだ我が家にいます。
その次女との意思疎通がうまくいきません。
もう大人なのに私がついつい小言を言ってしまうのです。
すると次女は激しく口答えしながら
泣くのです。
泣きながら言う内容は
「お母さんの言葉に傷つく、落ち込む
そしてますますできなくなる。
落ち込んだ気分を立て直すだけでいっぱいで何もできなくなる」
と言うのです。
その繰り返しです。
私もだんだん
言えば言うほど次女はやらないことがわかってきているんです。
でも言ってしまうのです。
そして私も口答えをされて泣かれて傷ついてしまうのです。
腹も立つのです。
私はもう少し楽になりたいと思いました。
セラピスト役の生徒さんが聞きます。
「その言い争いの時にどんな感情を味わっていますか?」
私は自分の気持ちを探ります。
すると腹立たしいと言う気持ちの奥に
「悲しい」と言う気持ちがあるのがわかりました。
「ではその悲しいと言う気持ちと同じ感情を感じた最初の体験に戻ってください。54321!」
セラピストの声でぼんやり見えてきたのが、私が小さい頃に住んでいた部屋です。
そこにはいないけれど祖母の笑顔も見えました。
みんなが嬉しそうなこのシーンが?
そしてそれを告げられた私は嬉しくないのです。
それなのに誰も私の気持ちに気がついていません。
神経の細やかな父も私の悲しさに全く気がついていないのです。
父は私の顔を見ているけれど
実は私のことなんか考えていないと私にはわかりました。
私はだんだん悲しくなりました。
みんなが笑うにつれて私の悲しさは増しました。
誰も私のことなんか考えていない。
みんな新しい赤ん坊のことを考えて興奮している。
誰も私の気持ちをわかろうとしてくれない。
私の悲しみは気持ちをわかってもらえない悲しさでした。
それをはっきり意識しました。
そして小さい私(インナーチャイルド)を癒すセラピーが始まりました。
大人の私は小さい私に言いました。
「やきもちは誰でも焼くんだよ。
恥ずかしいことなんかじゃないよ。
悲しい時は悲しいって言っていいんだよ。
自分の気持ちを言っていいんだよ」
言いながら私は泣きました。
大人の私も赤ちゃんの私も泣いていました。
大人の私は小さい私が愛おしくて、
赤ちゃんの私は、わかってもらえて優しくされて、嬉しくて泣いたのです。
実際は、私は弟が生まれたら弟を可愛がりました。
そしてこんな気持ちをあの時に持ったなんて本当に忘れ去りました。
でも潜在意識は覚えていたのですね。
そしてこの悲しさはことあるごとに強化・増幅されてきたのですね。
全然違うことが起こっても。
そのセラピーが終わって私は次第に次女と話すのが楽になりました。
私は次女にちゃんと自分の気持ちを伝えられるようになりました。
そしてしばらくして気がついたのです。
夫に対して楽になってる!と
夫に対しての過去への恨みのような感情が随分和らいでいるのです!
夫との間が驚くほど改善していたのです!
夫に対して持っていた解決しない悲しい感情は
実は
「気持ちをわかってもらえない悲しみ」だったんだ、
と、その時わかったのです。
そしてそれが同時に解決していたのです。
もしかすると、私は、
他の人との人間関係でも、自分の気持ちを表現しなくて
内部で溜めて自分で傷ついていたのかもしれません。
自分の気持ちを伝えること、
それは大切なことなんですね。
そしてしみじみ思うことは
赤ちゃんもいろいろ感じて、悲しかったりしている・・・・
と言うことです。
親として自分はどうだったか?
何か間違ったメッセージを子供に与えてしまったのではないか?
と思うと少し焦ります(^^;
もう大きくなっていますが、今からでも、我が子への愛情をしっかり伝えなければ、
なんて思います。