2012.02.16ブログ
あなたの肥満はどのタイプ?
当薬局で個別指導を行っている減量法「サンサンシステム」に採用され、その優れた脂質代謝改善作用を発揮している「坂元のくろず」ですが、そもそも肥満の解消を考える際に、肥満とはどのようなものであるのかを知っておく必要が少なからずあります。
原発性肥満と二次性肥満(広義)
肥満は大きく分けて、原発性肥満と二次性肥満とに分けられます。 原発性肥満の原因は単純ではなく、食事内容や食習慣、運動不足、生活環境や遺伝的要素などが考えられ、これらの要素が複雑に絡み合って起こる肥満を指します。現在問題になっている肥満の多くがこの原発性肥満であり、肥満全体の95%を占めていると言われています。 二次性肥満は、肥満を引き起こす疾病があるために、二次的に起こる肥満のことで、主な疾病には次のものがあります。- 甲状腺機能低下症
- クッシング症候群
- インスリノーマ
- 偽性副甲状腺機能低下症
- 性腺機能低下症 …その他
皮下脂肪型肥満と内臓脂肪型肥満(狭義)
からだのどの部分に脂肪が蓄積するかによっても、肥満のタイプは異なります。腹壁や皮下に脂肪が蓄積するタイプを皮下脂肪型肥と呼び、腹腔内臓器の周囲に脂肪が蓄積するタイプを内臓脂肪型肥満と呼びます。 内臓脂肪型肥満は、インスリン非依存型糖尿病や高脂血症、高血圧症などを合併するリスクが高いために「ハイリスク肥満」と呼ばれる場合もあります。また、体重からは肥満と判定されなくても、内臓脂肪が多いと、「かくれ肥満」とも言われます。このように脂肪がからだのどこにつくか(脂肪分布)による判定も、肥満度と同様に重要な意味を持っています。上半身肥満と下半身肥満(狭義)
脂肪分布の違いは外見でも分かる場合があります。たとえば相撲取りのように上半身が極端に太っているのに下半身はそうでもなく、逆に上半身はそうでもないのに、ウエストから下が太く、足もがっちり太いという体質の人もいます。これらはそれぞれ上半身肥満、下半身肥満と呼ばれます。- 上半身肥満:腹部を中心に脂肪が蓄積するタイプ(リンゴ型肥満・男性型肥満)
- 下半身肥満:お腹から下半身にかけて脂肪が蓄積するタイプ(西洋ナシ型肥満・女性型肥満)