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2012.02.24ブログ

抑肝散をアルツハイマーやADHD、易怒に用いる理由

201202271231 ある漢方薬や、食品・食材がテレビで取り上げられると、翌日早朝から問い合わせの電話がジャンジャン鳴って、パニック状態になることがあります。 ここ数年では、「アルツハイマーに抑肝散(よくかんさん)という漢方薬が有効ってホントですか?」・・・というお問い合わせを、時々受けますので、まずは抑肝散という漢方薬を見直しておきましょう。

抑肝散(保嬰撮要)

【組成】 柴胡2 釣藤3 川芎3 当帰3 白朮4 茯苓4 炙甘草1.5 【効能】 柔肝解痙・調和肝脾 【主治】 肝鬱痙熱・肝脾不和 【適応症状】 ♢驚風――ひきつけ、痙攣などの症状で、特に小児にみられる。急性発作で熱を伴うものを「急驚風」、慢性発作で虚弱症状を伴うものを「慢驚風」という。 ♢怒りっぽい・イライラ――肝が疏泄機能を失い、肝気が鬱して熱を帯び、上昇することによっておこる症状。 ♢不眠――肝火が上昇して、心の蔵心機能を攪乱した症状。 ♢悪心・食欲不振・腹脹――肝脾不和による脾胃の症状。痰飲が胃に停滞したときには悪心、脾の運化機能が低下したときには食欲不振、脾気が停滞したときには腹脹などの症状が現れる。 【参考文献】 漢方方剤ハンドブック

怒気の発散を得意とする漢方薬

上記には一部、中医学特有の表現もありますが、おおまかなイメージは掴めるのではないでしょうか。 抑肝散という漢方薬は、元来小児の「疳の虫」タイプの症状に用いる薬ですが、近年の研究でアルツハイマー型認知症にともなう幻視・妄想や不安、抑うつ、徘徊・暴力などの抑制にも効果があるということがわかってきました。 したがって近年ではADHD(注意欠陥多動性障害)や広汎性発達障害などにも応用されることが増えています。また以前から子供だけでなく、成人のイラつきや怒気の発散にも用いられてきたので、アルツハイマーからくる妄想や暴力への応用も納得がいきますね。 ただし、特にそういった周辺症状が無く、ただ「じーっと」「ボーッと」しているタイプのアルツハイマーの患者さんには、効果はあまり期待出来ないかもしれません。 またどんなお薬を服用した時でも、これを身体全体に行き渡らせる役目を担っているのは血液です。薬を効かせる為の下準備として血流の維持・改善は欠かせません。 もしもお薬を飲む人に冷えや血行不良がある場合は、その手当も忘れないようにしないと、せっかくの名薬も効果は半減してしまいます。

参考記事

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