2015.10.13ブログで一問一答
漢方薬の検索でヒット。他の記事も大変わかりやすく面白く勉強できた
今日の一問一答。30歳の男性、T.K.様より、今回は漢方薬についての質問をいただきました。
当ブログに過分なお褒めのお言葉をいただき、大変恐縮しておりますが、照れ隠しに早速ご質問内容と回答をご覧ください。
他の記事も見せていただいたのですが、大変わかりやすく、 面白く勉強させていただきました。
この場を借りてお礼申し上げますありがとうございます!
さて先日、風邪を引き、病院へ行って漢方を処方してもらったのですが、少し処方に疑問を持ったので質問させていただきます。
先ずは詳細です。長くなって申し訳ありません。
(本題は御礼なので、掲載されなくても泣きません!笑)
家にあった麻黄湯をがぶ飲み。
3日目 麻黄湯のエフェドリンで全然眠れなくなったが、 その後寝たらやっぱり調子が悪いので病院へ。クラリスロマイシン(粘液増強を狙ってる?)と抗ヒスタミン剤、 葛根湯加川きゅう辛夷が出ました。
その時は、鼻の症状は伝えなかったので「?」と思ったのですが、 結果的に鼻の症状が出たのでよかったです?
その後とりあえず飲んだのですが熱があまり下がらず、 38度ぐらいで仕事をするハメになりました(笑) そのままついでに柴胡桂枝湯も飲みました。
ただ、きついのは2日間ぐらいで、その後快癒し、1週間ぐらいたった現在は痰と咳がちょっとぐらいです。 たしかにいつもより早く治ったかな・・?
どちらかというと鼻の気がする為)
K.T.様と対面をしておらず、また体質や体格、発熱の度合いや咳の乾湿といった手がかり、つまり薬を決めていく指標がないため一般論になります。
お便りにある情報だけではDr.の処方意図を読みとることが出来ませんが、今回処方された葛根湯加川キュウ辛夷は、たしかに鼻の症状に用いることが多い方剤ですね。
一般的に身体が冷えたタイプの「青い風邪」に用いる麻黄湯を服用して改善しなかったことや、最初に喉の違和感があったということから想像すると、1日目の時点ですでに、熱症状や炎症を示すタイプの「赤い風邪」に用いる銀翹散のような辛涼解表剤を服用した方が良かったような気がします。
青い風邪、赤い風邪ともに発熱、咽頭痛、咳嗽、無汗(あるいは少汗)などを現すことがよくあるので、実際はパッと見の症状だけでは見分けにくいので、体質体格その他の情報を細かく観察するんですよね。
また、青い風邪に葛根湯、赤い風邪に銀翹散。初期風邪の漢方薬は使い分ける。という記事にも書きましたが、実際に同一人物の体調が、一晩二晩であっという間に青い風邪から赤い風邪へと移行するパターンも非常に多くて厄介です。
3. 人によるとは思うが、 風邪がほぼ完治するのはどのくらいなのか?
風邪の完治にかかる日数は個人差ありますが、しっかりと休養がとれており漢方薬の選択も上手く運用出来ていれば、ざっと2〜7日間くらいでしょうか。体力の消耗具合にもよりますが。
現在は咳と痰が残っているとの由なので、麦門冬湯や五虎湯合二陳湯など、粘膜を労り咳を鎮めて痰を切る漢方薬に変更します。
治りかけの大切なタイミングで養生の方向方針を間違えないよう、具体的な処方はお近くの漢方薬専門の薬局薬剤師にご相談ください。
(※もちろん漢方サント薬局でもご相談はお受け致します)
【お名前】
T.K. 様【性別】
男性【年齢】
30【ご相談の内容・主訴】
はじめまして、T.K.と申します。 この度、駆風解毒湯を検索してたらたどり着きまして、【状況】
1日目 喉の違和感と咳。 2日目 明らかに風邪で、喉の痛みと発熱。自然発汗はなかったため、【質問と回答】
そこで質問です。 1. 風邪の進行状況によって、2種類の漢方を処方してもらうのは病院では出来ないのか? これは可能です。ただしDr.がその必要性を認めた場合に限ります。 2. 熱、喉と来た風邪に葛根湯加川きゅう辛夷は合っているのか?(その他、これらの記事も参考にしてください。
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