2014.10.05薬膳と養生法
食事の豆知識
サンマ、キノコ、サツマイモ、カキ、ナシなど、おいしいものがいっぱいな秋。ついつい食べ過ぎてしまい、気がつくと体重がなんてこともあるのでは?。太ることにより糖尿病や脂質異常症、高血圧症、動脈硬化などの生活習慣病の発症を引き起こしやすくなります。
これらの改善のために、東洋医学では次のような身体の状態がもとめられます。
① 生命エネルギー(気)が生みだされ、スムーズに流れること
② 良くない水(痰飲)が偏在しないこと
③ 血の滞り(瘀血)をなくすこと
その結果、消化器が正常に機能します。
これらは普段の食事や運動といったライフスタイル及び体質と密接な関係があります。今日は食事の仕方について考えてみましょう。
朝・昼・夜の三食とも、主食(炭水化物)・主菜(たんぱく質/脂質)・副菜(ビタミン/ミネラル)を含む食事が理想的です。忙しい朝は、おろそかになりがちですが、朝食こそバランスのとれた食事をとりましょう。そして特に東洋人は時間をかけて消化を行うそうですので、よくかんでゆっくり食事をしましょう。
三食を比べた時、夜ごはんをメインにされる方が圧倒的に多いとは思いますが、昼食をメインに、夜は少なめの食事の方をおすすめします。
油っこいもの、甘いもの、味が濃いものは食べ過ぎると、痰飲、食滞が身体にたまり瘀血も生じます。
飲酒が続けば、身体に熱がこもり瘀血も生じます。さらにアルコール類の中で、ビールなど冷えたものは、胃腸の機能低下を引き起こしやすく痰飲を生じるのはもちろんのこと、エネルギー不足にもなります。
生姜、唐辛子などの辛いものは、身体に熱を生じさせます。自分の体質を考慮し、過剰摂取はさけましょう。
精白米、生うどん、いも類、パンといった炭水化物は、血糖値が急激に上がりやすいため、食べすぎないように気をつけましょう。よく噛んでゆっくり食べる、野菜や海藻類などを先に食べるなど血糖値がゆるやかに上がるように食べ方も工夫しましょう。血中に糖が過剰に存在してインスリンが沢山分泌されるとエネルギーとして利用されない糖は脂肪組織では脂肪、肝臓、筋肉ではグリコーゲンとして蓄積されます。
炭水化物をひかえて、タンパク質と野菜中心の食事の方もいらっしゃるかもしれません。それもまた気をつけないと、炭水化物を控えた分、おなかがすくのでたんぱく質の量が多くなりがちに・・・。すると胃に熱を持ちやすく過食になりやすいです。
一度にたくさんの洋・和菓子、甘い飲み物などの摂取により、血糖値が急激に上昇したため、インスリンが過剰分泌され、血糖値の急降下、結果低血糖状態がおきる場合があります。自分のこのような状態に気がついていない方も多いです。ビタミンB群含有量の稀少な精製食品や加工食品が多く流通している現代、ビタミンB群は不足しがちです。ビタミンB群は食べた栄養素をエネルギーに変えるための必須物質です。糖分の過剰摂取によりさらにビタミンB群欠乏状態になり、結果、しっかり食べていてもエネルギー不足状態に陥ります。
野菜は、積極的にとりましょう。不足すると胃熱をもち過食につながります。野菜はデトックス効果があり、内に篭っている熱を下げたり、痰湿を除去する作用があります。なかには、エネルギーを補うもの、血行をよくするものもあります。ピーマン・きゅうりなどの果菜類、人参・ごぼうなどの根菜類、キャベツ・ホウレンソウなどの葉菜類、たまねぎ・アスパラなどの茎菜類、ブロッコリーなどの花菜類、しいたけなどの菌茸類などをよくとりましょう。
食欲や時間がなく、朝に食事をしない方は消化機能低下に陥ります。
夕食が遅いのも良くないです。人間は日が沈んだ時から時間が経つほど代謝がおちていきます。結果痰飲、瘀血を生じます。続けば胃腸の機能低下につながります。
また睡眠の質にも悪影響を与えます。
ストレスで食欲が旺盛、逆に食欲がなくなることもあります。
東洋医学的に考えますと、ストレスで生命エネルギーの巡りが悪くなり身体に熱がこもるようになると過食気味になります。また胃腸の機能低下もおこります。運動、旅行、音楽鑑賞などいろいろ工夫してストレスをうまく発散させましょう。
統計的にみると40才くらいから年齢と共に基礎代謝がおちてきます。さらに女性は閉経によるホルモンバランスの乱れも代謝と大きく関わります。一度太ってしまった体重は非常におとしにくくなります。太ってしまう前から、年齢を考慮した食事、運動によりベストな体重を維持することが大切です。
今痩せている方も含め、乱れた食生活が続けば5年、10年後、取り返しのつかない身体になるかもしれません。少しでも意識して理想的な食生活に近づけたいものですね。
これらの改善のために、東洋医学では次のような身体の状態がもとめられます。
① 生命エネルギー(気)が生みだされ、スムーズに流れること
② 良くない水(痰飲)が偏在しないこと
③ 血の滞り(瘀血)をなくすこと
その結果、消化器が正常に機能します。
これらは普段の食事や運動といったライフスタイル及び体質と密接な関係があります。今日は食事の仕方について考えてみましょう。
基本
朝・昼・夜の三食とも、主食(炭水化物)・主菜(たんぱく質/脂質)・副菜(ビタミン/ミネラル)を含む食事が理想的です。忙しい朝は、おろそかになりがちですが、朝食こそバランスのとれた食事をとりましょう。そして特に東洋人は時間をかけて消化を行うそうですので、よくかんでゆっくり食事をしましょう。
三食を比べた時、夜ごはんをメインにされる方が圧倒的に多いとは思いますが、昼食をメインに、夜は少なめの食事の方をおすすめします。
内容について
油っこいもの、甘いもの、味が濃いものは食べ過ぎると、痰飲、食滞が身体にたまり瘀血も生じます。
飲酒が続けば、身体に熱がこもり瘀血も生じます。さらにアルコール類の中で、ビールなど冷えたものは、胃腸の機能低下を引き起こしやすく痰飲を生じるのはもちろんのこと、エネルギー不足にもなります。
生姜、唐辛子などの辛いものは、身体に熱を生じさせます。自分の体質を考慮し、過剰摂取はさけましょう。
精白米、生うどん、いも類、パンといった炭水化物は、血糖値が急激に上がりやすいため、食べすぎないように気をつけましょう。よく噛んでゆっくり食べる、野菜や海藻類などを先に食べるなど血糖値がゆるやかに上がるように食べ方も工夫しましょう。血中に糖が過剰に存在してインスリンが沢山分泌されるとエネルギーとして利用されない糖は脂肪組織では脂肪、肝臓、筋肉ではグリコーゲンとして蓄積されます。
炭水化物をひかえて、タンパク質と野菜中心の食事の方もいらっしゃるかもしれません。それもまた気をつけないと、炭水化物を控えた分、おなかがすくのでたんぱく質の量が多くなりがちに・・・。すると胃に熱を持ちやすく過食になりやすいです。
一度にたくさんの洋・和菓子、甘い飲み物などの摂取により、血糖値が急激に上昇したため、インスリンが過剰分泌され、血糖値の急降下、結果低血糖状態がおきる場合があります。自分のこのような状態に気がついていない方も多いです。ビタミンB群含有量の稀少な精製食品や加工食品が多く流通している現代、ビタミンB群は不足しがちです。ビタミンB群は食べた栄養素をエネルギーに変えるための必須物質です。糖分の過剰摂取によりさらにビタミンB群欠乏状態になり、結果、しっかり食べていてもエネルギー不足状態に陥ります。
野菜は、積極的にとりましょう。不足すると胃熱をもち過食につながります。野菜はデトックス効果があり、内に篭っている熱を下げたり、痰湿を除去する作用があります。なかには、エネルギーを補うもの、血行をよくするものもあります。ピーマン・きゅうりなどの果菜類、人参・ごぼうなどの根菜類、キャベツ・ホウレンソウなどの葉菜類、たまねぎ・アスパラなどの茎菜類、ブロッコリーなどの花菜類、しいたけなどの菌茸類などをよくとりましょう。
時間について
食欲や時間がなく、朝に食事をしない方は消化機能低下に陥ります。
夕食が遅いのも良くないです。人間は日が沈んだ時から時間が経つほど代謝がおちていきます。結果痰飲、瘀血を生じます。続けば胃腸の機能低下につながります。
また睡眠の質にも悪影響を与えます。
ストレスとの関係
ストレスで食欲が旺盛、逆に食欲がなくなることもあります。
東洋医学的に考えますと、ストレスで生命エネルギーの巡りが悪くなり身体に熱がこもるようになると過食気味になります。また胃腸の機能低下もおこります。運動、旅行、音楽鑑賞などいろいろ工夫してストレスをうまく発散させましょう。
年齢の影響
統計的にみると40才くらいから年齢と共に基礎代謝がおちてきます。さらに女性は閉経によるホルモンバランスの乱れも代謝と大きく関わります。一度太ってしまった体重は非常におとしにくくなります。太ってしまう前から、年齢を考慮した食事、運動によりベストな体重を維持することが大切です。
今痩せている方も含め、乱れた食生活が続けば5年、10年後、取り返しのつかない身体になるかもしれません。少しでも意識して理想的な食生活に近づけたいものですね。
富士堂漢方薬局 飯田橋店 草野
Archive
- 2018年9月
- 2018年8月
- 2018年7月
- 2018年6月
- 2018年5月
- 2018年4月
- 2018年3月
- 2018年2月
- 2018年1月
- 2017年11月
- 2017年6月
- 2017年5月
- 2017年4月
- 2017年3月
- 2017年2月
- 2017年1月
- 2016年10月
- 2016年6月
- 2016年4月
- 2016年3月
- 2016年2月
- 2016年1月
- 2015年12月
- 2015年11月
- 2015年10月
- 2015年9月
- 2015年6月
- 2015年5月
- 2015年4月
- 2015年3月
- 2015年2月
- 2014年12月
- 2014年11月
- 2014年10月
- 2014年9月
- 2014年8月
- 2014年7月
- 2014年6月
- 2014年5月
- 2014年4月
- 2014年3月
- 2014年2月
- 2014年1月
- 2013年12月
- 2013年11月
- 2013年8月
- 2013年5月
- 2013年4月
- 2013年2月
- 2012年12月
- 2012年10月