2018.02.22漢方不妊不育コラム
自分に合う採卵方法を選びましょう!!
体外受精で採卵したら、何個くらい卵は採れるもの?
体外受精、通常は薬(排卵誘発剤)で複数の卵を作って、妊娠の確率を上げていきます。だが大事なのは、卵の数ではなくて、妊娠可能な卵子がいくつ採れるかということです。量より質か、質より量かという論争が今回は話しませんが、40代という年齡を考えた場合、特にAMH数値は1未満の時に(30代も含む)、卵子の老化が進んでいることは現実として考えなければならない問題です。 卵巣機能も低下してきています。そのことを踏まえた上で、40代ではどの誘発方法が良いのか見ていきましょう。
刺激周期法(ショート法、ロング法、アンタゴニスト法)
体外受精で広く使われている誘発方法は刺激周期法ですよね。主に注射を使って複数の卵を育てていきます。
メリットとしては、1回の採卵で多くの卵子が採れるので出来た受精卵を凍結保温しておける点です。凍結してあれば、もしも1回の治療で陰性だった場合、次の治療では採卵からやり直す必要はなく、移植のみとなるので負担が軽くなります。
デメリットとしては注射でバンバン卵巣を刺激するので卵巣が腫れてOHSS(卵巣過剰刺激症候群)になりやすくなることがあげられます。卵巣がはれてお腹もパンパンになります。
また、卵巣が腫れた場合はその周期には受精卵を移植できないので、凍結しておいて別の周期に移植することになります。
ショート法
年齡が高い人やAMHが低い人に。薬を使う期間が短い(ショート)ので投薬が少なくて済みます。デメリットは短期間で一気に刺激を与えるので卵巣への負担が大きくなります。また、高齢で卵巣機能が低下している人がショート法を行った場合、いくら刺激を与えても卵巣が反応しないので卵が採れない、空胞や未成熟卵ばかりになることがあります。
ロング法
初回体外受精を受ける人やAMHが普通(1~3)の人に。長い(ロング)時間をかけて、卵胞が成熟までにたっぷりホルモンを与え、質の良い卵子が数多く採れます。デメリットはOHSS(卵巣過剰刺激症候群)になりやすく、かなり卵巣に負担がかかるので、一度採卵すると卵巣を休ませることが必要です。
アンタゴニスト法
ロングやショート法でもダメだった人やOHSSになりやすい人に。だが卵巣に負担がかかることはロングやショート法と同じです。
自然、低刺激周期法
卵子の質を重視し、全く薬を使わず、すべて自然にまかせ、育った卵だけを採卵する方法です。一般的に卵は1個しかが出来ません。加齢により、1個でも、空胞や未熟卵の場合もあるます。
卵胞ホルモン剤(ロミッドやセロフェン)を内服し、排卵を1~5を目指しているのは低刺激周期法。 マイルドな刺激で、卵巣への負担は軽い。OHSSになることも稀にありますが、基本的には安全です。
40代にはどちらの誘発方法がオススメ?
基本的にはAMH数値で判断します。
AMH数値は3以上の場合、自然妊娠の可能性があるので、タイミング法を中心にオススメ。
二人以上の希望や、出来るだけ早く妊娠したい場合、強刺激(ショート法、ロング法、アンタゴニスト法)をオススメです。
AMH数値は1~3の場合、自然妊娠は難しいですが、ARTが嫌な方、ホルモン剤の副作用が心配している方には、タイミング法で結構です。
ただし、低刺激法を利用すると、より効率的に。
経済面余裕がある方に、自然周期法で採卵をオススメです。いくつ良好な胚盤胞を冷凍し、将来的に不安にも解消できます。
AMH数値は1未満の場合、積極的に体外受精を考えたほうがよい、強刺激、弱刺激、自然周期採卵、どれを選ぶのは、ケースバイケースです。
初めての方には弱刺激をオススメです。もし3~5個卵が取れる場合、一度強刺激にチャレンジしてもよい。
漢方薬が採卵数や卵子質を改善します。
漢方薬は主に卵巣の栄養状態を改善します。胃腸や自律神経の改善により、卵巣に届ける酸素や栄養素を増やし、より良い採卵状態が出来ます。しかも、ホルモン剤副服用の予防や改善にも有効です。
今身体がどな状態か、どの漢方薬で改善出来ますか、まず富士堂で相談してみましょうか?
漢方不妊アドバイザー 張 冬(チョウ トウ)
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