2014.10.14漢方知識
四方山話(よもやまばなし)~~菊~~
昔、菊は「鞠」とも書かれていました。
『爾雅』に曰く、「蘜は治蘠」と。今の秋華鞠なり。鞠艸は華有りて此に至りて窮す。故に之を鞠と謂ふ。難しそうな言葉ですね。
字典によれば、鞠という字は事物の終末を意味するそうです。中国では、菊は薬としても長い歴史を持っていますが、明の時代の学者李時珍(1518~1593年)の書いた『本草綱目』という薬物書には、菊は花のうちでも一年のいちばん終りに咲くところから、鞠と名づけられたと記されています。
キク科の多年草、奈良時代に中国から日本に渡来した栽培植物です。
陰暦9月9日は重陽の節句です。菊を用いて不老長寿を願うことから別名「菊の節句」といいます。寿命を延ばすと信じられていた菊を使い、さまざまな風習が伝えられています。
その中に菊の着綿は有名です。
菊の着綿(きくのきせわた)とは重陽の節句に行われる宮中の習慣です。重陽の季語でもあります。平安時代の貴族の習慣で、重陽の日に菊の花に植物染料で染めた黄色の真綿を被せ、明くる早朝に朝露を含んだ綿を菊より外し、その綿で体を拭えば菊の薬効により無病であるということです。
菊酒は滋養強壮の効があり、頭痛をとり、視力を増す効果があります。
菊酒の簡易作り方
菊の花約20gを一升(約2L)の水に入れ、一時間煮る。冷えたところで、清酒一升、こうじ、砂糖を加えてかきまぜ、さらにキクの花150gを水を加えて、密閉しておくと2日後にのめる。
日本の市場では野菊花を菊花としている。野菊花とはシマカンギクの花です。
解熱、解毒、鎮痛、消炎薬の力が強く、目赤腫痛、視力の改善、目の充血、視力の低下、化膿性の炎症などに使われます。感冒、発熱、悪寒、頭痛の改善にも使われます。
眼精疲労・高血圧症・漢方茶には、使われるもの杭菊花です
杭菊花(こうきくか)とは浙江省産のものをさしている。花びらがついて、お茶にすると、咲くような感じで、心も癒されます。
富士堂オリジナル漢方茶シリーズの明目茶に菊花が入っています。更に目を潤い、充血を改善するため、クコの実、陳皮、ケツメイシ、竜眼肉、薄荷、金銀花が配合されています。少し苦味のあるお茶ですが、かすみ目、眼精疲労、ドライアイが気になる方に、ぜひ試して飲んでください。
※店頭で試飲ができます。(日により、提供された漢方茶は違います)
※ネットからのご購入はこちらから(http://www.shop.fujidou.com/23_545.html)
『爾雅』に曰く、「蘜は治蘠」と。今の秋華鞠なり。鞠艸は華有りて此に至りて窮す。故に之を鞠と謂ふ。難しそうな言葉ですね。
字典によれば、鞠という字は事物の終末を意味するそうです。中国では、菊は薬としても長い歴史を持っていますが、明の時代の学者李時珍(1518~1593年)の書いた『本草綱目』という薬物書には、菊は花のうちでも一年のいちばん終りに咲くところから、鞠と名づけられたと記されています。
花の菊
キク科の多年草、奈良時代に中国から日本に渡来した栽培植物です。
重陽の菊
陰暦9月9日は重陽の節句です。菊を用いて不老長寿を願うことから別名「菊の節句」といいます。寿命を延ばすと信じられていた菊を使い、さまざまな風習が伝えられています。
その中に菊の着綿は有名です。
菊の着綿(きくのきせわた)とは重陽の節句に行われる宮中の習慣です。重陽の季語でもあります。平安時代の貴族の習慣で、重陽の日に菊の花に植物染料で染めた黄色の真綿を被せ、明くる早朝に朝露を含んだ綿を菊より外し、その綿で体を拭えば菊の薬効により無病であるということです。
酒の菊
菊酒は滋養強壮の効があり、頭痛をとり、視力を増す効果があります。
菊酒の簡易作り方
菊の花約20gを一升(約2L)の水に入れ、一時間煮る。冷えたところで、清酒一升、こうじ、砂糖を加えてかきまぜ、さらにキクの花150gを水を加えて、密閉しておくと2日後にのめる。
漢方の菊
日本の市場では野菊花を菊花としている。野菊花とはシマカンギクの花です。
解熱、解毒、鎮痛、消炎薬の力が強く、目赤腫痛、視力の改善、目の充血、視力の低下、化膿性の炎症などに使われます。感冒、発熱、悪寒、頭痛の改善にも使われます。
眼精疲労・高血圧症・漢方茶には、使われるもの杭菊花です
杭菊花(こうきくか)とは浙江省産のものをさしている。花びらがついて、お茶にすると、咲くような感じで、心も癒されます。
(画像はWikiにより)
富士堂の菊
富士堂オリジナル漢方茶シリーズの明目茶に菊花が入っています。更に目を潤い、充血を改善するため、クコの実、陳皮、ケツメイシ、竜眼肉、薄荷、金銀花が配合されています。少し苦味のあるお茶ですが、かすみ目、眼精疲労、ドライアイが気になる方に、ぜひ試して飲んでください。
※店頭で試飲ができます。(日により、提供された漢方茶は違います)
※ネットからのご購入はこちらから(http://www.shop.fujidou.com/23_545.html)
張 冬
富士堂漢方薬局飯田橋店
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