2014.11.26漢方知識
四方山話(よもやまばなし)~漢方薬の冬虫夏草~
今回皆さんに紹介するのは滋養強壮効果、不思議な生薬冬虫夏草(トウチュウカソウ)です。
冬虫夏草は、虫ではありません。キノコです。
冬虫夏草は、セミやクモなどの昆虫に寄生したキノコの総称です。漢方薬として使われるのは、コウモリガの幼虫(イモムシ)から出た物だけとなります。
冬に、「冬虫夏草」のキノコの胞子がその昆虫についたら、コウモリガの体内にはいり、成長していきます。冬虫夏草は昆虫の形が残っていますが、中身はもうキノコの菌に変わっているのです。これが“冬虫”です。
夏に、“冬虫”が発芽し、キノコ菌の子実体が地面に出て、「草」っぽく見えてきます。これが“夏草”と呼ばれるのです。
この奇妙な経過を上手く表現して、「冬虫夏草」という名ができたのです。
冬虫夏草は中国では、強壮・精力増強、疲労回復、諸病治癒、不老長寿に著効ある高貴薬として、珍重されてきました。
チベットの薬物書「甘露宝庫(1400年頃)」に「失った体の力と精気を回復させる。すべての身体機能を整え、体力低下によるさまざまな病気にならないすばらしい効果効能があり、副作用もありません」と記されています。
1987年には中国の医療機関向けの一級漢方に認定され、田七、霊芝などと並べ国宝級の国家指定食品となったのです。
冬虫夏草に含まれる虫草酸(マンニトール類)、虫草素(コルディセピン類)、虫草多糖類(β-グルカン類)の総量は、アガリスク茸の約17倍、普通のキノコの約170倍と多量に含まれています。亜鉛、セレン他のミネラル類・天然アミノ酸他のタンパク質など栄養成分の含有量も豊富で、更に、コルジセピンや抗酸化酵素(S.O.D)なども含んであります。
① 虫草酸(マンニトール類)・・・血管拡張作用、動脈硬化改善、抗アトピー作用、抗菌性、脳疾患予防、美容保湿性。
② 虫草多糖類(β-グルガン類)・・・免疫力の強化、血糖値低下させる。
③ 虫草素(コルディセピン類)・・・正常な細胞の形成を促進するとともにガン細胞の増進拡散を阻止する。
④ コルジセピン・・・核酸系の抗生物質、遺伝子の構成成分と競争して細胞のガン化を抑制する。
⑤ S.O.D(スーパーオキシドディスムターゼ,活性酸素を分解する酵素)・・・老化、成人病、「がん」などを引き起こす活性酵素を除去する。
⑥ 亜鉛、セレン、銅、カリウム、マグネシウム・マンガン、リン、鉄など・・・老化防止、生理機能を高める。免疫力強化、高血圧病、心臓病、糖尿病、貧血、白内障の予防。
冬虫夏草の品質
冬虫夏草の品質は産地、成熟度などによって大きな差があります。現在日本に輸入されているものは四川省や雲南省のものが多く、未成熟で、有効成分のあまり含まれていないランクの低い冬虫夏草が多いのです。
冬虫夏草の中ではチベット産のものが最も薬効が高いといわれています。しかし、チベット産の冬虫夏草は採取される量はわずかしかなく、日本で良質の青蔵高原(チベット産・青海省産)冬虫夏草を入手するのはきわめて難しいです。
富士堂漢方薬局は品質を重要視しています。青蔵高原(チベット・青海という高原)産の冬虫夏草SPを日本の薬品卸業者から仕入れていますので、日本標準で農薬、重金属残留などの検査に合格したものです。
形が少し崩れているものが入っていますが、効果は全然変わりません。綺麗な物と比べ、手に入りやすいし、治療用としておすすめです。
また、最近流通している人工的に培養された冬虫夏草(冬虫夏草菌糸体)は、天然の冬虫夏草と比べると効果は全然違います。天然の冬虫夏草は虫の免疫システムと戦い、過酷な環境(高原の低温、低酸素)で生き残った物ですので、勝ち組の物です。人工栽培の物には品質がピンからキリまでの物が入り交ざっていますので、漢方生薬として認められません。
購入希望の方は下記のネットショップへ
http://www.shop.fujidou.com/2_938.html
体質やご病気で冬虫夏草が服用可能かどうか疑問をお持ちの方は、無料漢方相談も行っていますので、ご気軽にご連絡下さい。
朝夕の寒さには冬の到来を感じずにはいられませんが、お風邪などひきませぬよう、お体をご自愛ください。
冬虫夏草の正体
冬虫夏草は、虫ではありません。キノコです。
冬虫夏草は、セミやクモなどの昆虫に寄生したキノコの総称です。漢方薬として使われるのは、コウモリガの幼虫(イモムシ)から出た物だけとなります。
キノコになった冬虫夏草
冬虫夏草はどう発生したか?
冬に、「冬虫夏草」のキノコの胞子がその昆虫についたら、コウモリガの体内にはいり、成長していきます。冬虫夏草は昆虫の形が残っていますが、中身はもうキノコの菌に変わっているのです。これが“冬虫”です。
夏に、“冬虫”が発芽し、キノコ菌の子実体が地面に出て、「草」っぽく見えてきます。これが“夏草”と呼ばれるのです。
この奇妙な経過を上手く表現して、「冬虫夏草」という名ができたのです。
冬虫夏草の歴史
冬虫夏草は中国では、強壮・精力増強、疲労回復、諸病治癒、不老長寿に著効ある高貴薬として、珍重されてきました。
チベットの薬物書「甘露宝庫(1400年頃)」に「失った体の力と精気を回復させる。すべての身体機能を整え、体力低下によるさまざまな病気にならないすばらしい効果効能があり、副作用もありません」と記されています。
1987年には中国の医療機関向けの一級漢方に認定され、田七、霊芝などと並べ国宝級の国家指定食品となったのです。
冬虫夏草の成分
冬虫夏草に含まれる虫草酸(マンニトール類)、虫草素(コルディセピン類)、虫草多糖類(β-グルカン類)の総量は、アガリスク茸の約17倍、普通のキノコの約170倍と多量に含まれています。亜鉛、セレン他のミネラル類・天然アミノ酸他のタンパク質など栄養成分の含有量も豊富で、更に、コルジセピンや抗酸化酵素(S.O.D)なども含んであります。
① 虫草酸(マンニトール類)・・・血管拡張作用、動脈硬化改善、抗アトピー作用、抗菌性、脳疾患予防、美容保湿性。
② 虫草多糖類(β-グルガン類)・・・免疫力の強化、血糖値低下させる。
③ 虫草素(コルディセピン類)・・・正常な細胞の形成を促進するとともにガン細胞の増進拡散を阻止する。
④ コルジセピン・・・核酸系の抗生物質、遺伝子の構成成分と競争して細胞のガン化を抑制する。
⑤ S.O.D(スーパーオキシドディスムターゼ,活性酸素を分解する酵素)・・・老化、成人病、「がん」などを引き起こす活性酵素を除去する。
⑥ 亜鉛、セレン、銅、カリウム、マグネシウム・マンガン、リン、鉄など・・・老化防止、生理機能を高める。免疫力強化、高血圧病、心臓病、糖尿病、貧血、白内障の予防。
冬虫夏草の品質
冬虫夏草の品質は産地、成熟度などによって大きな差があります。現在日本に輸入されているものは四川省や雲南省のものが多く、未成熟で、有効成分のあまり含まれていないランクの低い冬虫夏草が多いのです。
冬虫夏草の中ではチベット産のものが最も薬効が高いといわれています。しかし、チベット産の冬虫夏草は採取される量はわずかしかなく、日本で良質の青蔵高原(チベット産・青海省産)冬虫夏草を入手するのはきわめて難しいです。
富士堂の冬虫夏草
富士堂漢方薬局は品質を重要視しています。青蔵高原(チベット・青海という高原)産の冬虫夏草SPを日本の薬品卸業者から仕入れていますので、日本標準で農薬、重金属残留などの検査に合格したものです。
形が少し崩れているものが入っていますが、効果は全然変わりません。綺麗な物と比べ、手に入りやすいし、治療用としておすすめです。
また、最近流通している人工的に培養された冬虫夏草(冬虫夏草菌糸体)は、天然の冬虫夏草と比べると効果は全然違います。天然の冬虫夏草は虫の免疫システムと戦い、過酷な環境(高原の低温、低酸素)で生き残った物ですので、勝ち組の物です。人工栽培の物には品質がピンからキリまでの物が入り交ざっていますので、漢方生薬として認められません。
購入希望の方は下記のネットショップへ
http://www.shop.fujidou.com/2_938.html
体質やご病気で冬虫夏草が服用可能かどうか疑問をお持ちの方は、無料漢方相談も行っていますので、ご気軽にご連絡下さい。
朝夕の寒さには冬の到来を感じずにはいられませんが、お風邪などひきませぬよう、お体をご自愛ください。
富士堂漢方薬局 飯田橋店 中医師 張 冬
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