2018.09.26病状別漢方治療
緑内障の漢方治療経験
富士堂では緑内障の治療は40例ほどがあります。私の漢方治療の心得についてお話しします。
ぜひ、緑内障及び緑内障予備軍の皆さんに読んでいただきたく思います。
緑内障は、我が国における失明原因の第1位を占めている。しかも最近、日本緑内障学会で行った大規模な調査(多治見スタディ)によると、40歳以上の日本人における緑内障有病率は、5.0%であることが分かりました。
緑内障には、6割以上は正常眼圧緑内障となっているそうです。実際には富士堂で治療している方の中には7割正常眼圧です。
40歳以上の日本人には、20人に1人の割合で緑内障の患者さんがいるということになります。30代発症の人も増えています。
高齢者社会(加齢)、ディスクワーク、目の酷使(PCやスマートフォンなどを見続ける)、運動不足、喫煙、バランスの悪い飲食、ストレス、慢性疾患(糖尿病など)などで緑内障の発症リスクが増えています。
根本から言えば、眼組織、眼底及び視神経乳頭の老化で、緑内障の原因となります。これらの老化は房水調整機構が悪くさせ、眼圧が高くなること、および眼底や視神経乳頭が弱くなり、陥凹になり次第に正常眼圧、もちろん高眼圧に耐えられなくなり、機能しなくなるので、視野欠損、失眠につながります。
目の酷使による眼精疲労、ストレスによる自律神経のアンバランス、運動不足、筋力低下、血液循環不足などで、当然目の慢性的な虚血状態になり、組織の慢性疲労が出現する。虚血と同時に、老廃物も溜まっていきます。
更に、慢性炎症も起こり、組織の老化が進んでしまいます。
結果的に眼圧が正常であっても、緑内障が発症してしまいます。
私の漢方治療はこの老化の根本に着目し、血行不良の改善、老廃物の除去、慢性炎症の消去を漢方薬で実現していきます。結果的に、緑内障が進まなくなり、更に視力障害を防げます。
当然、皆さんの個々の体質が異なるため、瘀血、気虚、血虚、腎虚、肝気鬱滞、水毒、気逆などを見極めて、オーダーメイド漢方で治療します。
根本治療の実現のため、本人の生活習慣や慢性疾患などを丁寧にチックし、しっかりと生活指導と総合治療をする必要もあります。
生活習慣の注意:目の酷使を避け、運動をこまめに行い、睡眠(7時間以上が望ましい)を充分にとり、ストレスの軽減、バランスをとれた食事、定期健診(慢性疾患の早期発見)、慢性疾患の治療(漢方治療も含め)、禁煙などが挙げられます。
紫外線による目のダメージを最小限にすること:目を包むサングラスを使用して紫外線をなるべく目に入らないように工夫すること。特に室外仕事や室外運動が多い方、また4月~11月の間に外出の際に使用していただきたいと思います。
定期的に眼科検査、治療も言うまでもないですが、漢方医学と西洋医学の良いところで貴方の目を保護していきましょう。
良い目、よい人生になるように
ぜひ、緑内障及び緑内障予備軍の皆さんに読んでいただきたく思います。
1.日本では、正常眼圧緑内障(NTG)が圧倒的に多い
緑内障は、我が国における失明原因の第1位を占めている。しかも最近、日本緑内障学会で行った大規模な調査(多治見スタディ)によると、40歳以上の日本人における緑内障有病率は、5.0%であることが分かりました。
緑内障には、6割以上は正常眼圧緑内障となっているそうです。実際には富士堂で治療している方の中には7割正常眼圧です。
2.緑内障の早期発症の例も増加中
40歳以上の日本人には、20人に1人の割合で緑内障の患者さんがいるということになります。30代発症の人も増えています。
高齢者社会(加齢)、ディスクワーク、目の酷使(PCやスマートフォンなどを見続ける)、運動不足、喫煙、バランスの悪い飲食、ストレス、慢性疾患(糖尿病など)などで緑内障の発症リスクが増えています。
3.緑内障の根本原因は眼組織、眼底及び視神経乳頭の老化です
根本から言えば、眼組織、眼底及び視神経乳頭の老化で、緑内障の原因となります。これらの老化は房水調整機構が悪くさせ、眼圧が高くなること、および眼底や視神経乳頭が弱くなり、陥凹になり次第に正常眼圧、もちろん高眼圧に耐えられなくなり、機能しなくなるので、視野欠損、失眠につながります。
4.老化の原因は慢性的な虚血、老廃物の積滞及び慢性炎症だ
目の酷使による眼精疲労、ストレスによる自律神経のアンバランス、運動不足、筋力低下、血液循環不足などで、当然目の慢性的な虚血状態になり、組織の慢性疲労が出現する。虚血と同時に、老廃物も溜まっていきます。
更に、慢性炎症も起こり、組織の老化が進んでしまいます。
結果的に眼圧が正常であっても、緑内障が発症してしまいます。
5.漢方薬は緑内障を根本から治療できる
私の漢方治療はこの老化の根本に着目し、血行不良の改善、老廃物の除去、慢性炎症の消去を漢方薬で実現していきます。結果的に、緑内障が進まなくなり、更に視力障害を防げます。
当然、皆さんの個々の体質が異なるため、瘀血、気虚、血虚、腎虚、肝気鬱滞、水毒、気逆などを見極めて、オーダーメイド漢方で治療します。
根本治療の実現のため、本人の生活習慣や慢性疾患などを丁寧にチックし、しっかりと生活指導と総合治療をする必要もあります。
6.日常生活上に注意してほしい
生活習慣の注意:目の酷使を避け、運動をこまめに行い、睡眠(7時間以上が望ましい)を充分にとり、ストレスの軽減、バランスをとれた食事、定期健診(慢性疾患の早期発見)、慢性疾患の治療(漢方治療も含め)、禁煙などが挙げられます。
紫外線による目のダメージを最小限にすること:目を包むサングラスを使用して紫外線をなるべく目に入らないように工夫すること。特に室外仕事や室外運動が多い方、また4月~11月の間に外出の際に使用していただきたいと思います。
7.定期的に眼科検査、治療を実施する
定期的に眼科検査、治療も言うまでもないですが、漢方医学と西洋医学の良いところで貴方の目を保護していきましょう。
良い目、よい人生になるように
富士堂東洋医学研究所 所長 医学博士 許志泉
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