2018.09.25婦人科(月経・おりもの・更年期)
卵巣嚢腫の分類と原因
卵巣のう腫の分類と原因について話します
卵巣のう腫は卵巣に嚢胞が出ている状態と指します。はっきりとした原因がわかっていないことが多いです。
嚢腫の中身の内容物及び形状から下記の4種類にします。
卵巣から分泌される漿液(透明の液体)が溜まるのう腫です。思春期以降のどの年齢でも見られ、卵巣のう腫で最も多いタイプとなります。
嚢腫にゼリー状の粘液が溜まることで発生したものです。閉経後の女性に多く見られ、大きくなるのが多いです。
何なかの原因で、卵巣の内部で子宮内膜細胞が増殖し、月経周期に合わせて月経周期に合わせ増殖と剥離出血を繰り返し、卵巣のなかに経血が毎月たまることで発生したものです。
近年、卵巣がんの一部が、子宮内膜症性卵巣のう腫を母地に発生する可能性がわかってきました。このため、年齢が40歳以上の患者さんにおいて、直径5cm以上の子宮内膜症性卵巣のう腫なら手術が推奨されています。
類皮のう腫は、20〜30代の女性に多く見られます。人体の起源となる細胞が腫瘍化することで発生したもので、胎生期の内、中、外の3胚葉組織から形成される成熟組織がその構成成分があり、従って各種臓器を模した内容が認められます。そのうち外胚葉に由来する毛髪、皮下脂肪、皮脂、皮膚組織などを中心に中胚葉に由来する骨、軟骨、歯牙などを交えた形の腫瘍が最も多く見られます。類皮嚢胞腫、成熟嚢胞性奇形腫、またはデルモイド ( Dermoid cyst ) などと呼ばれます。
富士堂東洋医学研究所 所長 許志泉
卵巣のう腫は卵巣に嚢胞が出ている状態と指します。はっきりとした原因がわかっていないことが多いです。
嚢腫の中身の内容物及び形状から下記の4種類にします。
1.漿液性のう腫
卵巣から分泌される漿液(透明の液体)が溜まるのう腫です。思春期以降のどの年齢でも見られ、卵巣のう腫で最も多いタイプとなります。
2.粘液性のう腫
嚢腫にゼリー状の粘液が溜まることで発生したものです。閉経後の女性に多く見られ、大きくなるのが多いです。
3.卵巣チョコレートのう胞(子宮内膜症性卵巣嚢腫ともいう)
何なかの原因で、卵巣の内部で子宮内膜細胞が増殖し、月経周期に合わせて月経周期に合わせ増殖と剥離出血を繰り返し、卵巣のなかに経血が毎月たまることで発生したものです。
近年、卵巣がんの一部が、子宮内膜症性卵巣のう腫を母地に発生する可能性がわかってきました。このため、年齢が40歳以上の患者さんにおいて、直径5cm以上の子宮内膜症性卵巣のう腫なら手術が推奨されています。
4.類皮のう腫
類皮のう腫は、20〜30代の女性に多く見られます。人体の起源となる細胞が腫瘍化することで発生したもので、胎生期の内、中、外の3胚葉組織から形成される成熟組織がその構成成分があり、従って各種臓器を模した内容が認められます。そのうち外胚葉に由来する毛髪、皮下脂肪、皮脂、皮膚組織などを中心に中胚葉に由来する骨、軟骨、歯牙などを交えた形の腫瘍が最も多く見られます。類皮嚢胞腫、成熟嚢胞性奇形腫、またはデルモイド ( Dermoid cyst ) などと呼ばれます。
富士堂東洋医学研究所 所長 許志泉
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